朝ラッシュの時間帯、たまたま車掌室の目の前で読売新聞を読んでいたお客さんがいて、
チラッと目に留まったのが
この記事。
見出しで『電車・バス... 配慮が感じられない』なんて書かれてるもんだから
ものすご〜く興味を持ってしまい、頑張って探したのさ、読売新聞を。(笑)
でもさ、まさかネットで上がってるとは思わなかったよ。。。
おれの必死こいた努力を返してくれ。。。(違w)
ま、前置きはこのくらいにして・・・。(^^;
ベビーカーの駆け込み乗車ってのはちょっと昔に
こんなことを書いたのだけど、
『ホントに多発してるの?』という書き出しには正直カチンときた。
おれが車掌を拝命してからこの6月で5年目を迎えるんだけど、
1年目よりも2年目、2年目よりも3年目のほうがってペースで
乳母車で突貫かまして来る奥様は増えてきてるのよ。
なんでだと思います?
平成12年に交通バリアフリー法って法律が施行されました。
それがどんなもんかというと、
高齢者の方、身体障害者の方、 そのほか妊産婦の方などの公共交通機関を利用した移動の利便性・安全性の向上を促進するため、
1) 駅、バスターミナル、旅客船ターミナル、航空旅客ターミナル、あるいは鉄道車両、 バス、旅客船、航空機などについて、公共交通事業者によるバリアフリー化を推進する。
2) 駅などの旅客施設を中心とした一定の地区において、市町村が作成する基本構想に基づいて、 旅客施設、周辺の道路、駅前広場、信号機等のバリアフリー化を重点的かつ一体的に推進する。
こととしています。
思い切り趣旨概要をそのまま抜粋しました。(笑)
この法律に基づいて、首都圏のいたるところの駅に
エレベーターが続々と作られるようになりました。
この法案云々の学習会をやったときに、基本的に僕ら交通従事者に対してのお題目は
車椅子のバリアフリーってのが念頭にあったのですよ。
なので、施設的にもっともアピールできるのがエレベーターの設置ってワケですよ。
ちなみに、エレベーターってエスカレーターを作るよりもお金掛からないんですよ。
だからってのもあるかもしれませんけどね?
ここからはおれの実体験をモトに書きますが、車椅子のほかにも
車輪のついた押し車で利用するお客さんがいます。
それがベビーカーを押してくるお母さんとかお父さんとかね。
モチロン利用頻度を比べると圧倒的にベビーカーのほうが台数が多いわけですから
イチイチ階段で持ち上げて上り下りをするよかエレベーターで昇降してるほうが
ラクチンに決まってるじゃないですか。(笑)
なんたって、持ち上げる必要がないんですからね。
で、今までは持ち上げて階段を昇ったり降りたりしてたので、
電車が来てるのを認識して走り出して駆け込むのも
ベビーカーを抱えて突貫する人がほとんど、というか全員だったのね。
ところがエレベーターが出来たおかげで持ち上げる必要がなくなると
今度はベビーカーを押して駆け込むお客さんがどんどん増えてきたのよ。
で、会社は会社で着々と各駅にエレベーターを作っていくワケだから、
そうやってあまりにも無茶な駆け込みをする奥様方がホントに増えてしまったのよ。
ですので、冒頭の『ホントに多発してるの?』という問いかけには
あまりにも実情を理解してなさ過ぎな発言にしか捉えられないのよね。
ベビーカーと一緒に駆け込むお客さんが多発しているわけじゃないです。
ベビーカーを押したまま駆け込む人が激増している、が正解なんです。
もっとも、楽になった分恐らく相対的な数でも増えているでしょうけどね。
確かに記事にも書いてある通り、正直信じられない行動だよね。
だけど、実際はホントにこんな無茶な突貫をしてる人はたくさんいるのよ。
もしも疑問に思うなら、統計を取って数字にして来いと言わさせていただきます。
まぁソコに突っ込むのはこの辺で抑えておくとしてだ、
記事そのものが子育て主体でこの記事が第1回ってのもあるのだろうけど、
ちょっとあまりにも同情買いますっていう記事の作りかたをしてません?
確かにベビーカーを抱えて外出するのがしんどいってのは良く分かる。
じゃ、車椅子で生活している人に対してはどうなのよ?とちょっと言いたいね。
エレベーターが出来たおかげで車椅子の人も電車を利用しやすくなったけど
それでも電車の乗降には駅員さんが付き添ってスロープとかを使わないと
段差がありすぎて電車に乗れないのが現状です。
それに、デパートとか百貨店のある駅で
ベビーカーのお客さんがエレベーターの前で列を作っている時に
車椅子のお客さんがエレベーターを使いたくて並んだのだけど
誰も譲ってくれないという悲しい場面も見たことがありました。
一応、ウチの会社は車椅子のお客さんのためのエレベーターだと明記してますので、
本筋なら譲るのが当然だとおれは思うんだけどね。
ベビーカーで電車を利用するお客さんは大半が女性なので、
こんな書き方をすると怒る人もいるかもしれませんが、
ベビーカーって、抱えて階段で上り下りできますよね?
でも車椅子って自力じゃ階段を上り下りできないんですよ。
こういう記事で啓発するのは非常にいいことだと思います。
それに交通弱者をなくす運動ってのは個人的に応援したいのが本音です。
特にこういう仕事に携わっている以上、この現状に目をつぶってるのは無理ですから。
ただ、現場の実態をもうちょっと掘り下げて欲しかったな。
決して彼らの言うように、ベビーカーでの利用者だけが弱者ではないのですよ。
もっとも、記事の主題はあくまでも子育てに関することであって、
バリアフリー絡みではないですからおれの指摘自体が論点ずれてるんだよね。(苦笑)
ただ、主観的な目線だけで文章を書いて欲しくはなかったですね。
あまりおれも人の子といえないのですけどね。。。(苦笑)